先生は溺愛ダンナさま
「夜はすみれ1人だと心配だし、また実家に帰って待ってて。あすの夜に迎えに行くから」


「今晩、会えないんだね、どうしても駄目だよね。お仕事だもん仕方ないよね」


時々、彼は学校に泊まらないといけない日がある。学校には寮があるため、教師が交代で宿直室で寝泊まりするらしい。


新婚の私達にとってそれは、ほんとに迷惑な話だ。

特に私は、理人さんと離れる時間が長ければ長いほど、切なくて寂しい。


こんな甘えたことを言って彼を困らせる私ってやっぱり幼いのかな。彼もきっと呆れてるよね。


高校の通学路だからさっきから学生達が私と彼を、チラチラ見ながら追い越していく。


いつまでも、わがままを言って彼をひきとめておくわけにいかない。


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