先生は溺愛ダンナさま
「うん。雑用っていうか、いろいろ」


「そうか、頑張ってるんだね」


「へへ」


彼に褒めてもらえて、嬉しくて満面の笑みを浮かべた。


「スポーツ新聞は、こっちだよ。雑誌はどんなやつ?」


「あ、うん、えっと週刊○○○だよ」


「えっ、ああ、そう」


メモに書いてある新聞名と雑誌名を見た彼は微妙な顔をする。


彼が探してくれて、本棚からとってくれた雑誌の表紙を見てギョッとした。


それは、水着姿の若いグラビアアイドルの挑発的なポーズの表紙。


「ひっ、ダメダメ理人さん見ちゃやだ」


急いで彼から雑誌を取り上げて、背中に隠した。


「すみれ?そういうのレジに持っていくの恥ずかしいだろ。俺が代わりに買ってくるから貸して」
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