先生は溺愛ダンナさま
「うちの娘の大事なお婿さんなんだから」


小さく呟いてリビングにさっさと歩いていく父の背中を追いかけた。


「パパ、ありがとう」


「なんだよ、パパはなんにも言ってないぞ」


「パパも大好きだよ」


「嘘つけ」


ワハハって変なテンションで笑う父を見て、泣きそうになりながら笑った。








その日は、もう遅いから実家に理人さんと一緒に泊まることになり、私の部屋のシングルベッドとその下に敷かれたお布団で別々に寝ることになった。


私が、ベッドで彼は布団に横になっていた。


「理人さん、そっちに行ってもいい?」


「ん?ダメダメ。下にはお義父さん達がいるんだから。隣の部屋には蘭ちゃんだっているし」


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