先生は溺愛ダンナさま
父から借りたトレーナーは、袖が短くて彼の体には合っていない。


「意地悪、私には理人さんしかいないのに」


「でも、未来は誰にもわからないから」


「わかるもん」


彼の端正な顔からは表情はあまり読み取れなかった。


両頬を手でつつみこんで、彼の唇にキスをした。


「好き」


「俺も好き」


「私には理人さんだけだよ」


「すみれが高校生の時はずっと我慢してたな。卒業するまでずっと待ってて。
今は夢みたいな毎日だから、ちょっと怖いんだ」


彼が私の耳たぶにキスを落として布団にゆっくりと押し倒される。


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