先生は溺愛ダンナさま
「先生、87回ですよ。100回も告白なんてしてません」


「そこまでいけば、同じようなものよ」


昔の恥ずかしい話を知っている安川先生には敵わない。


ほかの先生たちも集まって来てくれたので、緊張気味にご挨拶をした。


「えっと、主人がいつもお世話になっております。桜木のかなえのすみれです」


なんだか、恥ずかしかったけれど安川先生がおめでとうって大きな声で言って拍手をしてくれて、2人で抱き合って喜んだ。


他の先生方も口々におめでとうっ、おかえりーなんて言ってくれて嬉しくて涙がでそうになった。


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