先生は溺愛ダンナさま




文化祭のポスターを受け取ってから、二階の教室へと続く階段を上がっていた。


職員室に理人さんはいなくて、今の時間なら特進クラスの授業をしているところだろうって教えてもらった。


「ちょっと授業を覗いていってもいいわよ。こっそりだけどね」


遊び心のある安川先生に言われて、ちょっとだけ見学させてもらってから帰ろうと思った。


特進クラスは授業のコマ数も多くて、理人さんは今年から受け持つことになり大変そうだ。


安川先生の話では、先生の中でも若い方の理人さんは、部活の顧問や副顧問を3つも兼任していて、毎日が目の回るほどの忙しさらしい。

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