先生は溺愛ダンナさま
理人さんが、板書する時の背中が今でも好き。


引き締まった小さいお尻も好き。


背中から腰にかけてのラインも凄くセクシーなの。


あの時も私は、彼の後ろ姿を胸を焦がしながら見つめていた。


3年前のあの日、


「先生ー、六条御息所みたいな重い女性はどう思いますかー?」


クラスの女子に質問されて、ニッコリ笑う彼。


古文は退屈な科目って思われがちだけど、こうして少しでも興味を持ってくれることは嬉しいってよく言ってたっけ。


「うーん、君たちの感覚だと彼女はただ重い女ってことになるんだな」


「だって、奥さんを呪い殺しちゃうんでしょ?」


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