先生は溺愛ダンナさま
私の高校生活は彼一色だったな。たくさんの競争相手がいたけれど、彼を想う気持ちは私が1番だったって自信がある。


先生に片思いしていた時間が嘘のように今ではお互いを必要として愛し合っているんだ。


交際を始めてからも、ますます彼に惹かれていった。彼は優しくて大人で私には勿体無いくらい素敵な人。


「今日は、短大にいくんだろ?」


「うん、求人見に行くの」


「やりたい仕事が見つかるといいね」


「でもあんまりピンとくるものがないんだよね」


やりたい仕事かぁ、私にはこれといって得意なことや、やりたいことはなんにもない。


今まで、理人さんのことだけを必死で追いかけてきた。

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