先生は溺愛ダンナさま
「あはっ、そうなんですか」


「あは、じゃないよ。キミ呑気にしてるけど大丈夫か?女子校の教師なんて影で何やってるかわからねーぞ」


偏見の塊のような彼の意見には、辟易したけどそこは大人の対応を心がけた。


「うちは、大丈夫ですから。ご心配なく」


「ふーん、さすがは新婚。強気だね」


「まあ、自信ありますから」


ていうか、この場合こういう返事しか出来ないでしょ。何考えてるんだか、この人は。


まあ、あんまりデリカシーが無い人っぽいけど。


そんなくだらない話をしていたら、商店街に着いていた。


「お、いい女発見、なんだ男連れかよ」


「藤川さん、何言ってるんですか」


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