悔しいけど好き
大嫌いな奴
「羽柴さん、気を落とさないでね」
「お疲れ、逆に営業をしていたからいろいろ気が付くとこもあるんじゃない?いろいろ教えてね」
「アシスタントも気楽ではないのよしっかりね!」
「じゃあ…お疲れ様。来週から宜しく!」
みんな気を使って声を掛けてくれるけどろくに返事もせずに曖昧な笑顔で送り出す。
午後6時。
年度末が終わり来週から新年度。
気持ちも新たにまた頑張りたいのは山々だけど…
勢いよく立ち上がると誰もいないオフィスにガシャンと椅子の音が虚しく響く
コートと鞄を引っさげ向かった先は誰もいない資料室。
あまり人も来ないから煮詰まったり疲れがたまって一人になりたいときにいつもここに逃げ込む。
終業時間なんだから家に帰ればいいのにそれまで持ちそうにない。
勢いよく部屋に入ると電気もつけずに目の前の台にバンッと鞄を叩きつけた。
我慢していた何かがフルフルと体を震わす。
ぽたりと熱いものが台の上に落ちると同時に室内の明かりがついた。
「帰りもしないでこんなとこで何してる訳?」
よりにもよってなんでこいつ!
「お疲れ、逆に営業をしていたからいろいろ気が付くとこもあるんじゃない?いろいろ教えてね」
「アシスタントも気楽ではないのよしっかりね!」
「じゃあ…お疲れ様。来週から宜しく!」
みんな気を使って声を掛けてくれるけどろくに返事もせずに曖昧な笑顔で送り出す。
午後6時。
年度末が終わり来週から新年度。
気持ちも新たにまた頑張りたいのは山々だけど…
勢いよく立ち上がると誰もいないオフィスにガシャンと椅子の音が虚しく響く
コートと鞄を引っさげ向かった先は誰もいない資料室。
あまり人も来ないから煮詰まったり疲れがたまって一人になりたいときにいつもここに逃げ込む。
終業時間なんだから家に帰ればいいのにそれまで持ちそうにない。
勢いよく部屋に入ると電気もつけずに目の前の台にバンッと鞄を叩きつけた。
我慢していた何かがフルフルと体を震わす。
ぽたりと熱いものが台の上に落ちると同時に室内の明かりがついた。
「帰りもしないでこんなとこで何してる訳?」
よりにもよってなんでこいつ!