悔しいけど好き
「バカ…さっきのはなに?無理意地どころか襲われたけど?」

「っ…だから…ごめん。自制が効かなかった…」

服を脱がし合いゆっくり押し倒されて上に乗る鷹臣の重さを感じながらなじってみる。
困り顔の鷹臣の首に腕を巻き付け自分からキスをした。

「強引な鷹臣も嫌いじゃない。結構感じちゃった…」

耳元で囁けば一瞬驚いた顔をする鷹臣はにやりと笑う。

「お前、意外とMっ気あるのか?さては変態だな?またキツメにしてやろうか?」

「失礼な!…普段はそうじゃないから。ちゃんと優しく愛して」

「…ああ、この上なく蕩けさせてやる」

一気に男の顔に豹変し妖艶さを醸し出した鷹臣は言葉通り優しく私を愛し、味わうように愛撫された全身はトロトロに蕩けていく。

「愛してる…凪…」

優しい波に溺れる私を愛おしげに見る鷹臣はもう嫉妬も欲望も無くただ愛が溢れている。
心地よくて幸せで言葉にならずにただ頷くだけの私を鷹臣は抱きしめてくれた。


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