悔しいけど好き
落ち着き払ってる正木部長を苦々しく思いながら一つ間を開けて部長の隣に座った。
山本さんも反対側の部長の隣に座る。
「部長、凪の話は聞いたんですか?まさか凪の言い分を無視して奴の良い様になんてことはないですよね?」
「…羽柴は…とてもじゃないが話を聞ける状態じゃない。さっき様子を見に行ったが酷く落ち込んでいた。柳に付き添ってもらって家に帰したよ」
「凪…」
凪の憔悴しきった姿が目に浮かんで思わず拳を握って歯噛みする。
きっと一人になったら心細いだろう。俺が傍に居てやりたい。
別れた方がいいかもなんて頭はどっかヘ消えてしまった。
今すぐ凪の元へ飛んで行きたいとさえ思う。
「羽柴に話を聞くのは落ち着いてからだな。とはいっても女性の口から何があったか言うのはかなり辛いだろう」
「…」
「そこでだ」
凪が辛い思いをしながら何があったか説明してるのを苦々しく思い浮かべてると正木部長は手に持っていた小さなタブレットをテーブルに置いて斜めに見えるようにセットした。
「朝、山本に荒川さんから聞いた話を相談されてな。試しに資料室にセットして置いたんだこれを…」
山本さんも反対側の部長の隣に座る。
「部長、凪の話は聞いたんですか?まさか凪の言い分を無視して奴の良い様になんてことはないですよね?」
「…羽柴は…とてもじゃないが話を聞ける状態じゃない。さっき様子を見に行ったが酷く落ち込んでいた。柳に付き添ってもらって家に帰したよ」
「凪…」
凪の憔悴しきった姿が目に浮かんで思わず拳を握って歯噛みする。
きっと一人になったら心細いだろう。俺が傍に居てやりたい。
別れた方がいいかもなんて頭はどっかヘ消えてしまった。
今すぐ凪の元へ飛んで行きたいとさえ思う。
「羽柴に話を聞くのは落ち着いてからだな。とはいっても女性の口から何があったか言うのはかなり辛いだろう」
「…」
「そこでだ」
凪が辛い思いをしながら何があったか説明してるのを苦々しく思い浮かべてると正木部長は手に持っていた小さなタブレットをテーブルに置いて斜めに見えるようにセットした。
「朝、山本に荒川さんから聞いた話を相談されてな。試しに資料室にセットして置いたんだこれを…」