悔しいけど好き
お母さんと対面した時の事を思い出してまたため息が漏れる。
ココアを飲もうとペットボトルのキャップを開けようとして左手に光る指輪に目が行って止まった。
1カ月ぐらい前だろうか、ある日の日曜日、ふらっとどこかに行っていた鷹臣が帰ってくるとソファーに座る私の目の前に立ち差し出した小さな小箱。
「はい、これ」
「ん?なにこれ?」
有名宝飾店のロゴ入ったそれを見て小箱と鷹臣の顔を交互に見た。
誕生日でもないしクリスマスはまだ早いし、こんな中途半端な時期になんでだと首を傾げる。
「なにこれ?じゃないだろ。ちゃんと形のある物贈りたいから散々選ぶの悩んで買ってきたのに…」
「は?」
脱力した鷹臣ははあっとため息を付いて私の隣にドサッと座る。
なんだかさっぱりわからない私が面食らっていると鷹臣は小箱をひったくり中を開けた。
中にはメレダイヤで描いた緩い曲線が中央のダイヤを囲むように取り巻いた綺麗な指輪が入っていて、それを取り出すと私の左手を取り薬指にはめた。
それは私の指にぴったりで一瞬見惚れてしまったけどハッと我に返る。
「え、え?」
「この間、プロポーズしただろ?指輪はまだだったから内緒で頼んでおいたんだ」
「ぷっ!プロポーズ!?」
ココアを飲もうとペットボトルのキャップを開けようとして左手に光る指輪に目が行って止まった。
1カ月ぐらい前だろうか、ある日の日曜日、ふらっとどこかに行っていた鷹臣が帰ってくるとソファーに座る私の目の前に立ち差し出した小さな小箱。
「はい、これ」
「ん?なにこれ?」
有名宝飾店のロゴ入ったそれを見て小箱と鷹臣の顔を交互に見た。
誕生日でもないしクリスマスはまだ早いし、こんな中途半端な時期になんでだと首を傾げる。
「なにこれ?じゃないだろ。ちゃんと形のある物贈りたいから散々選ぶの悩んで買ってきたのに…」
「は?」
脱力した鷹臣ははあっとため息を付いて私の隣にドサッと座る。
なんだかさっぱりわからない私が面食らっていると鷹臣は小箱をひったくり中を開けた。
中にはメレダイヤで描いた緩い曲線が中央のダイヤを囲むように取り巻いた綺麗な指輪が入っていて、それを取り出すと私の左手を取り薬指にはめた。
それは私の指にぴったりで一瞬見惚れてしまったけどハッと我に返る。
「え、え?」
「この間、プロポーズしただろ?指輪はまだだったから内緒で頼んでおいたんだ」
「ぷっ!プロポーズ!?」