悔しいけど好き
やっと出た本音。
顔を覗きこめば不機嫌な顔で口を尖らせている。

「なんだよやっぱり文句あるんじゃないか」

くくっと笑うと益々不機嫌な顔で睨んでくる。

「何で笑うのよ!」

「あっははっ…!」

怒った凪は俺の両頬を摘んで引っ張った。
地味に痛い!
けど、俺は笑いが止まらなかった。

どう見たってヤキモチ妬いてる凪を見るのは面白い。

…もとい、嬉しいことはない。

凪が俺の嫉妬した顔を見たいとぬかしたことがあったが、今はわかる気がする。

ひとしきり笑って凪の手を頬から外し、膨れてる凪が可愛すぎて我慢出来ずにキスをした。

逃げようとする凪を逃すわけもなくガッチリホールドして甘い唇を堪能する。
次第に力の抜けてきた凪も俺に応えるように舌を絡ませ艶めかしい吐息が二人を包んだ。

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