悔しいけど好き
「あ~~~!こんなところで何やってるんですかっ!」
二人で微笑み合ってまたキスをしようとするところで叫び声が聞こえ振り向いた。
朝から怒鳴るなよ、耳がキンキンする。
見れば嶋田と安達が呆然と戸口で立っていた。
その後ろに山本さんもいる。
「職場でそういうことするなんて!」
「まだ就業前だ。別にいいだろ夫婦なんだから。他にもしてる奴いるだろ?」
誰と誰が何処でキスしてたとかよく噂になってる。
職場で何してんだと笑ってたが俺たちもすることになったのは予定外。
ただ抱き合ってる所を見せつければいいと思ってたのにキスしたくなった。
「おやおや、お熱いねえ。いいなあ、おれも結婚していちゃつきてえ」
山本さんが呑気におちょくってくる。
密かに山本さんに協力を仰ぎ朝二人をここへと連れてきてほしいと頼んであった。
何としても朝のうちに事態を収束させたかったのでいいタイミングで来てくれて、グッジョブ!山本さん!と心の中で称賛しておく。
お蔭で嶋田はまだ騒いでるが、安達はショックを受けたのか渋い顔で黙りこくっていた。
「ずるいずるい!私も鷹臣さんといちゃつきた~い!」
・・・
皆がずっこけたのは言うまでもない。
嶋田は博愛主義者なのか?この期に及んで凪の前で何言いやがる!
憤然と抗議しようとした時、凪が俺の腕に抱き着いた。
「嶋田さん、ごめんね?鷹臣は私だけのものなの。いくら嶋田さんが博愛主義者でも鷹臣は渡せない。だからあまり鷹臣を困らせないで」
絡んだ腕に力が籠り真剣に話をする凪を見つめる。
言うにも勇気がいったのだろう、ふと顔を上げた凪と目が合うと頬を染めてはにかんでいる。
ヒューッと山本さんの口笛が聞こえた。
「凪さん…」
絶句してたのは安達で嶋田は口を尖らせていた。
二人で微笑み合ってまたキスをしようとするところで叫び声が聞こえ振り向いた。
朝から怒鳴るなよ、耳がキンキンする。
見れば嶋田と安達が呆然と戸口で立っていた。
その後ろに山本さんもいる。
「職場でそういうことするなんて!」
「まだ就業前だ。別にいいだろ夫婦なんだから。他にもしてる奴いるだろ?」
誰と誰が何処でキスしてたとかよく噂になってる。
職場で何してんだと笑ってたが俺たちもすることになったのは予定外。
ただ抱き合ってる所を見せつければいいと思ってたのにキスしたくなった。
「おやおや、お熱いねえ。いいなあ、おれも結婚していちゃつきてえ」
山本さんが呑気におちょくってくる。
密かに山本さんに協力を仰ぎ朝二人をここへと連れてきてほしいと頼んであった。
何としても朝のうちに事態を収束させたかったのでいいタイミングで来てくれて、グッジョブ!山本さん!と心の中で称賛しておく。
お蔭で嶋田はまだ騒いでるが、安達はショックを受けたのか渋い顔で黙りこくっていた。
「ずるいずるい!私も鷹臣さんといちゃつきた~い!」
・・・
皆がずっこけたのは言うまでもない。
嶋田は博愛主義者なのか?この期に及んで凪の前で何言いやがる!
憤然と抗議しようとした時、凪が俺の腕に抱き着いた。
「嶋田さん、ごめんね?鷹臣は私だけのものなの。いくら嶋田さんが博愛主義者でも鷹臣は渡せない。だからあまり鷹臣を困らせないで」
絡んだ腕に力が籠り真剣に話をする凪を見つめる。
言うにも勇気がいったのだろう、ふと顔を上げた凪と目が合うと頬を染めてはにかんでいる。
ヒューッと山本さんの口笛が聞こえた。
「凪さん…」
絶句してたのは安達で嶋田は口を尖らせていた。