悔しいけど好き
今日は久しぶりに総務にいる同期の親友、稲葉明莉と呑みに来ている。
創作料理を出すお洒落な和風居酒屋。
私達のお気に入りの場所だ。
個室に通され先に来ていた明莉に開口一番言われた言葉。
「うん、顔色いいね。だいぶ体調いいんじゃない?」
「え?何それ?全然元気だけど?」
営業部の皆も言ってくる。
「顔色、良くなってきたね?」
私そんなにひどい顔してたのだろうか?
むすっとした顔で手前に座ると店員さんにおしぼりを渡されてひょこりと会釈する。
オーダーをして店員さんが去った後、また明莉に顔を覗き込まれた。
「腑に落ちない顔しちゃって。あんた無自覚だから自分の状態がどんだけ酷かったのか分かってないでしょ?」
「なにそれ?そんなに私酷い顔してた?」
「してたしてた。いつも青い顔して目の下隈作って今にも死にそうな顔してたわよ」
肩をすぼめ両腕を摩り怖い怖いと面白がるように言ってくる明莉。
「そんな、人をゾンビか幽霊みたいに…」
「営業の人達みんな凪の事心配してたわよ、神城くんなんて私に相談しに来たこともあったんだから」
創作料理を出すお洒落な和風居酒屋。
私達のお気に入りの場所だ。
個室に通され先に来ていた明莉に開口一番言われた言葉。
「うん、顔色いいね。だいぶ体調いいんじゃない?」
「え?何それ?全然元気だけど?」
営業部の皆も言ってくる。
「顔色、良くなってきたね?」
私そんなにひどい顔してたのだろうか?
むすっとした顔で手前に座ると店員さんにおしぼりを渡されてひょこりと会釈する。
オーダーをして店員さんが去った後、また明莉に顔を覗き込まれた。
「腑に落ちない顔しちゃって。あんた無自覚だから自分の状態がどんだけ酷かったのか分かってないでしょ?」
「なにそれ?そんなに私酷い顔してた?」
「してたしてた。いつも青い顔して目の下隈作って今にも死にそうな顔してたわよ」
肩をすぼめ両腕を摩り怖い怖いと面白がるように言ってくる明莉。
「そんな、人をゾンビか幽霊みたいに…」
「営業の人達みんな凪の事心配してたわよ、神城くんなんて私に相談しに来たこともあったんだから」