悔しいけど好き
・・・・
・・・・
ああ、頬に当たる枕がすべすべしててなんだかあったかくて気持ちいい。
んふ…と幸せに浸ってると抱き枕が振動しはじめて「ん?」とぼーっとする頭が段々覚醒していく。
うっすら目を開けると目の前に肌色が見えてビクッと硬直した。
揺れる肌色はくつくつと笑いを堪えているようで、恐る恐る目を上に向けると寝転び頬杖を突いた奴が可笑しそうな顔で口元を手で隠している。
目尻には笑いで出たであろう涙が光っていた。
「んなっ!?何であんたがっ!!!えっ!何で私ベッドで寝てるの!?」
絶叫と共にガバッと起き上がるとそこは紛れもなく私のベッドの上。
狭いシングルベッドだからあわや落ちそうになりながらも後ろへと後退る。
あの日と同じ状況に頭が混乱する。
「っ!!!」
思わず引っ張った布団を抱き締めると奴の引き締まった体が露になって声の出ない悲鳴が頭の中でこだまする。
「よお、おはよう。お前ソファーで縮こまって寝てたから運んでやったんだ有り難く思え。にしても全然起きなかったな?俺の抱き枕付きで気持ち良さそうに寝てたぞ?」
途中からはひぃー!聞きたくないと耳を塞いでも聞こえてくる奴の言葉に愕然とした。
やだ、やだ、またこいつに抱きついて寝てたなんて信じたくもない!
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ああ、頬に当たる枕がすべすべしててなんだかあったかくて気持ちいい。
んふ…と幸せに浸ってると抱き枕が振動しはじめて「ん?」とぼーっとする頭が段々覚醒していく。
うっすら目を開けると目の前に肌色が見えてビクッと硬直した。
揺れる肌色はくつくつと笑いを堪えているようで、恐る恐る目を上に向けると寝転び頬杖を突いた奴が可笑しそうな顔で口元を手で隠している。
目尻には笑いで出たであろう涙が光っていた。
「んなっ!?何であんたがっ!!!えっ!何で私ベッドで寝てるの!?」
絶叫と共にガバッと起き上がるとそこは紛れもなく私のベッドの上。
狭いシングルベッドだからあわや落ちそうになりながらも後ろへと後退る。
あの日と同じ状況に頭が混乱する。
「っ!!!」
思わず引っ張った布団を抱き締めると奴の引き締まった体が露になって声の出ない悲鳴が頭の中でこだまする。
「よお、おはよう。お前ソファーで縮こまって寝てたから運んでやったんだ有り難く思え。にしても全然起きなかったな?俺の抱き枕付きで気持ち良さそうに寝てたぞ?」
途中からはひぃー!聞きたくないと耳を塞いでも聞こえてくる奴の言葉に愕然とした。
やだ、やだ、またこいつに抱きついて寝てたなんて信じたくもない!