悔しいけど好き
ごめん、ちょっと、アクシデントがあって遅くなった。今から帰るよ。
そう連絡を入れてバスに乗ること30分。
日もとっぷり暮れた頃、やっと実家に到着した。
うちは古めかしい日本家屋。
海沿いの町にいながら代々農家をやっている。
おばあちゃんと両親、2個上の兄と10個離れた弟がいる。
玄関の前に立ち感心したように頷いてる鷹臣
「へえ、立派な家」
「そう思うでしょう?でもそれは暗くてよく見えないからよ。昼間見たらあちこち傷んでるしすきま風は入るしギシギシいうし、一歩間違えたらお化け屋敷よ」
文句たらたらで玄関の引き戸を開けると目の前に弟が立っていた。
「あ、みな…」
「ねっ…!ねっ!姉ちゃんが!男連れて帰ってきたーーーーっ!」
ギャーーー!っと幽霊でも見るように弟は大騒ぎして奥へと入っていく。
呆気に取られた鷹臣は唖然としてる。
「…ゴメン、弟が大騒ぎして」
「あ…ああ、いや、大丈夫だ」
顔を引くつかせる鷹臣に苦笑いを溢すしかない。
そう連絡を入れてバスに乗ること30分。
日もとっぷり暮れた頃、やっと実家に到着した。
うちは古めかしい日本家屋。
海沿いの町にいながら代々農家をやっている。
おばあちゃんと両親、2個上の兄と10個離れた弟がいる。
玄関の前に立ち感心したように頷いてる鷹臣
「へえ、立派な家」
「そう思うでしょう?でもそれは暗くてよく見えないからよ。昼間見たらあちこち傷んでるしすきま風は入るしギシギシいうし、一歩間違えたらお化け屋敷よ」
文句たらたらで玄関の引き戸を開けると目の前に弟が立っていた。
「あ、みな…」
「ねっ…!ねっ!姉ちゃんが!男連れて帰ってきたーーーーっ!」
ギャーーー!っと幽霊でも見るように弟は大騒ぎして奥へと入っていく。
呆気に取られた鷹臣は唖然としてる。
「…ゴメン、弟が大騒ぎして」
「あ…ああ、いや、大丈夫だ」
顔を引くつかせる鷹臣に苦笑いを溢すしかない。