婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
11.御目通りは今が旬の話題
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お兄様の背中だけを見つめて、ただ後に着いて歩く。
人だらけの大広間から離れた私達の周辺は、足を進めるにつれて、人通りが少なくなっていく。
突き当たりの階段を上って階下を離れると、静寂が訪れる。
降り立った階は、すっかり静かで、物々しささえ感じた。
「あの、お兄様…」
追い続けた背中に、話しかける。
「何だ」と素っ気ない返事が返って来た。
「…私、本当に断罪されるのでしょうか」
「………」
「お兄様、さっき天帝様にとお会いしたんでしょ。何か聞いてませんか?」
さっき一緒に壇上に上がっていたからという理由でそんな風に話を振ってみたけど。
豹牙は違うんじゃね?と言ってくれたが、いえいえ、まだ油断出来ない。
そうでないと、私が天帝様に登城命令を出される理由がわからない。
だが、お兄様は隠す様子もなくあっけらかんと答える。
「あぁ、聞いた」
「えっ!」
聞いた?…本当に聞いていたの?!
お兄様の背中だけを見つめて、ただ後に着いて歩く。
人だらけの大広間から離れた私達の周辺は、足を進めるにつれて、人通りが少なくなっていく。
突き当たりの階段を上って階下を離れると、静寂が訪れる。
降り立った階は、すっかり静かで、物々しささえ感じた。
「あの、お兄様…」
追い続けた背中に、話しかける。
「何だ」と素っ気ない返事が返って来た。
「…私、本当に断罪されるのでしょうか」
「………」
「お兄様、さっき天帝様にとお会いしたんでしょ。何か聞いてませんか?」
さっき一緒に壇上に上がっていたからという理由でそんな風に話を振ってみたけど。
豹牙は違うんじゃね?と言ってくれたが、いえいえ、まだ油断出来ない。
そうでないと、私が天帝様に登城命令を出される理由がわからない。
だが、お兄様は隠す様子もなくあっけらかんと答える。
「あぁ、聞いた」
「えっ!」
聞いた?…本当に聞いていたの?!