婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
護衛の兵士らは、私達の姿を確認すると、ササっと入り口を開けてくれた。
中に入るのは、お兄様と私達だけ。豪鬼は外で待機。
兵士さんに軽く頭を下げながらも、お兄様に置いてかれないよう慌てて後を追う。
天帝様の玉座の間に入るのは、初めての夜会に続き、二回目。
仰ぐと首が痛くなるぐらいどこまでも高い天井からは日差しが差し込んでおり、白色の石がだだっ広く敷き詰められた高級感満載の床が照らされていた。
光ってる。明るい、広い…!
普段の日常とかけ離れた空間に、勝手に胸がドキドキとする。
私は恐らく、初めて来た時と全く同じ反応を見せていると思う。
玉座に天帝様はいない。
だだっ広い室内を目で探すと…隅の方に何名かで立ち話をしている姿が。天帝様と天妃様だ。
しかし、二人の立ち話の相手が誰かわかると、私の中で一気に緊張感が増していく。
わわわ…あの御方は!
「では、我々は部屋で休んでいるとしよう」
「はい。本日は御参列ありがとうございました、父上、母上」