婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
12.奪って攫ってみせて
♦︎♦︎♦︎
天帝様に、竜王様を交えてもう一度話し合えと提案され、竜王様に引き合わされそうになり、衝動的にその場から逃げてしまった。
しかし、その逃げた先で。
出ました、奥様計三…やめておきましょう。
竜王様と鉢合わせしてしまうなんて…!
「羅沙、何でここに…?」
竜王様は、驚いているのか目を見開いている。
その後ろには、先程の護衛兵士さんがいる。竜王様を呼びに行ってこっちに向かっている最中だったんだ。
「あ、あの、その…」
久しぶりの竜王様だ。ホント、何日ぶりだろう。
相変わらずキラキラとしてお素敵だ。髪の色と同じ榛色の瞳で見られると、ホワッとしてしまう。
愛しい人の姿を目にして、想いと共に胸が高鳴る。
…あぁっ!いけない!色気にやられてる場合じゃない!
後退りしても、後ろにはお兄様や天帝様がそのうちやってくる。
でも、目の前には竜王様が。
逃げられない…どうしよう!
あわあわ万事休す!と狼狽えていると、目の前の美しいお顔から笑みが溢れていた。
「羅沙、会いたかった…」
「………」
天帝様に、竜王様を交えてもう一度話し合えと提案され、竜王様に引き合わされそうになり、衝動的にその場から逃げてしまった。
しかし、その逃げた先で。
出ました、奥様計三…やめておきましょう。
竜王様と鉢合わせしてしまうなんて…!
「羅沙、何でここに…?」
竜王様は、驚いているのか目を見開いている。
その後ろには、先程の護衛兵士さんがいる。竜王様を呼びに行ってこっちに向かっている最中だったんだ。
「あ、あの、その…」
久しぶりの竜王様だ。ホント、何日ぶりだろう。
相変わらずキラキラとしてお素敵だ。髪の色と同じ榛色の瞳で見られると、ホワッとしてしまう。
愛しい人の姿を目にして、想いと共に胸が高鳴る。
…あぁっ!いけない!色気にやられてる場合じゃない!
後退りしても、後ろにはお兄様や天帝様がそのうちやってくる。
でも、目の前には竜王様が。
逃げられない…どうしよう!
あわあわ万事休す!と狼狽えていると、目の前の美しいお顔から笑みが溢れていた。
「羅沙、会いたかった…」
「………」