婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
そして、着てみると何だかホワッと暖かくて、何しろ楽。豹牙のものだから多少大きめだけど。
ドレスを脱ぎ捨てたからか、着心地最高…!
これが、人間の着てる服…!
着心地の感動のあまり、傍にいたぽめに「ねえねえ似合ってる?人間みたい?」と問い掛けてしまう。
当たり前に「わんわんっ」という返事しか返ってこなかった。
もちろんそれだけじゃ飽き足らず、人間の身なりの感想をちゃんと言葉の通じる人に問うため、テントを出る。
「ねえねえ豹牙、着てみた!どう?人間っぽい?」
「あほ。っぽいって何だ。人間は俺たちと見た目変わらないって言ったろ。やっぱキャンプは防寒フリースにシャカパンですよー」
「しゃかぱん?この穿き物のこと?」
「いーいー。取り敢えず、飯作るから待っとけー?今日は羅沙ちゃんキャンプデビュー記念で俺様が飯を用意するからな?」
「ごはん!」
よく見ると。
先程の焚き火台には木炭が乗せてあり、すでに着火してある。更にその上には金網が乗せられていた。
「わぁ!炭火焼き?」