婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
15.アツイ思いと缶ビール
♦︎♦︎♦︎
夕陽も暖かみの橙色を引き連れて完全に姿を消し、代わりに濃紺の夜空が訪れる。
灯りが必要だと、思い始めたその時。
豹牙はまたしても人間界ぐっずを取り出した。
テントとお揃いの深緑があしらわれた…燭台?角灯かな?
にしては、形がまたしても斬新だ。
「これはランタンでっせ」
パチッとつまみを動かす音と同時に、灯りがパッと灯る。
え?火じゃない!
「これって、ひょっとして…」
「おー。電気だ」
「電気!」
この天界の灯りは、主に炎か神力を使っている。
神力の灯りは、それを使える貴族、王族、天部衆に限られるため、領地の平民は炎の灯りを使わざるを得ない。
平民の人達にも、明るい夜を過ごして欲しい。
そう考えた私のお兄様、夜叉王が打ち出した案とは、電気を作る発電所の建築計画だった。
何処からか情報を手に入れて、東の地域の貴族らと共に発電所を作ってしまった。
しかし、まだ試作段階で、王領全体に普及するのはまだ後になりそうだ。
「ひょっとして、お兄様の発電所の案って…」
「恐らく人間界から仕入れた知識だな」
「やっぱり!」
夕陽も暖かみの橙色を引き連れて完全に姿を消し、代わりに濃紺の夜空が訪れる。
灯りが必要だと、思い始めたその時。
豹牙はまたしても人間界ぐっずを取り出した。
テントとお揃いの深緑があしらわれた…燭台?角灯かな?
にしては、形がまたしても斬新だ。
「これはランタンでっせ」
パチッとつまみを動かす音と同時に、灯りがパッと灯る。
え?火じゃない!
「これって、ひょっとして…」
「おー。電気だ」
「電気!」
この天界の灯りは、主に炎か神力を使っている。
神力の灯りは、それを使える貴族、王族、天部衆に限られるため、領地の平民は炎の灯りを使わざるを得ない。
平民の人達にも、明るい夜を過ごして欲しい。
そう考えた私のお兄様、夜叉王が打ち出した案とは、電気を作る発電所の建築計画だった。
何処からか情報を手に入れて、東の地域の貴族らと共に発電所を作ってしまった。
しかし、まだ試作段階で、王領全体に普及するのはまだ後になりそうだ。
「ひょっとして、お兄様の発電所の案って…」
「恐らく人間界から仕入れた知識だな」
「やっぱり!」