婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
何から何までその知識と情報を人間界から得ていたなんて…!
「これは、人間界の発明品、乾電池で灯りが点いてんだけどよ?使い捨てだわ」
「電気、人間界に電気!…じゃあ、人間界の夜は明るいの?」
「おーおー。繁華街なんて夜でも眩しくて困っちまうぐらいだぜ?」
「わあぁぁ!」
「人間様はホント凄いんだぜ?神力を持っていない、ならば神力を使わず科学で、自分たちの脳みそだけでいろいろな物を発明したり、作っちまうんだからな?…それで世界を発展させた。ホントすげえよ!俺達も発電だけじゃなく、そのうち用水路も天界中に完備して、天然ガス掘って…」
うんうんと同調するように、豹牙の話に頷く。
神力を使わずに、いろんな発明品や美味しいものを作ったり。
神力が使えなくても、世界を発展させてより良い暮らしを作ることが出来る。
灯りに照らされた明るい夜?どんな夜なんだろう!見てみたい。
他にどんな美味しいものが、便利な道具があるのか。
ますます人間界への思いが募る。
神族なのに神力が使えなくて、劣等感を抱えていた私がちっぽけに思えてくる。
同じように神力を使えない人間も、ここまでやれるんだ。
じゃあ、私にも何か…なんて。少しばかりの期待が心の奥にあるのは否めない。