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「余計な心配だとは思うんだけどなぁ?だって、度々天界に脅威を与えて出現する魔族には、やっぱり神力がないと対抗出来ない」



それは、その通りだ。

『紫の門』という転移空間術で、異世界への穴を開けて、天界を侵略しようと度々現れる魔界からの使者、魔族。

それに対抗するため、各一族は騎士団、神術士団を配置している。

だが、神力が廃れてしまっては、それに対抗する術がない。年寄りのお偉いさんたちが、その神力要らずの知識や技術を取り入れたく無い気持ちもわからないわけでもない。



「だから、神力が廃れない程度に人間界の技術を取り入れる。その調整をしてんのがうちの親父」

「帝釈天様が?」

「そうそう。ガーディアンの選定、神童の紹介、人間界の情報持ち込み調整…ガーディアンに関わること全般請け負ってんの。定期的にガーディアンの集まり設けて会議もしてる。結構大変なんだぜ?」

「へえぇ…」

この仕事に専念するために、現在の天帝様に帝位を譲った…ってことなのかな。





「人間界だって、度々魔族の侵略に合うんだぜ?『紫の門』は人間界にも開くんだ」

「えっ!」

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