婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!

人間界が、魔族に…?

でも、人間は神力を使えないし、霊力というものも生命維持の最低限で、ほぼ丸腰状態。

そんな世界に魔族が侵略だなんて、結果は目に見えている。あっという間に…!



「だから、一握り異能の人間がそれを護っているんだ。人間界には異能者が集まった術士団がある。陰陽師とか、魔術師、呪術師…」

「そうなんだ…異能の者がいるんだ」



それはよかった、とホッとしてしまう。



「そんな異能の人間に力を貸すのが、俺たちガーディアンの使命だ。素晴らしい発展を遂げた人間界を護るために、な?」

「………」

人間界を護るために、ガーディアンが?豹牙や沙那ちゃん、お兄様たちが?

私の周りの身近な人達が、人間界を護っているなんて、凄い…!



そんな話を聞いて、胸ははちきれんばかりの高鳴りを見せる。

ガーディアンの任務は、力を貸すだけではなく、そこまで繋がっていくんだ…!



(凄い…)



「天命を授かった、勇者みたいだね…?」



溢れそうな胸の高鳴りに、思っていたことそのままの言葉を漏らす。

だが、豹牙はプフッと失笑する。
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