婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
16.全然努力が足りてねえ
♦︎♦︎♦︎
「で、何の話だったのよ。あの様子だと戻ってこいみたいな?…竜王が嫁に逃げられたしがない旦那みたいでウケるんですけどぉー!」
「たぶん、婚約の経緯とか側妃云々の話でしょ」
「たぶん?…たぶんって何だ」
「………」
「…あれ?話終わったって言ってたけど。ひょっとして、話そのものすらしてねえわけ?」
「………」
しまった…。図星突かれて絶句する。
その通り。
残酷な事実に直面したくないばかりに、話なんか聞かないと拒絶したわけで。
実は、何の話し合いもしていない。
何も言えずに無言でいたが、豹牙は私の様子で何がどうだったかを察したらしい。
「おいおいおい。あちゃー」と、一言投げかけられた。
「何だなんだ。また、話し合いせずに逃げてきたカンジか?おいー」
「逃げただなんて…また、とか」
「だってそうだろ?竜王が側妃のところに、通えばイヤー!白龍や側妃に嫌味言われてイヤー!と、竜宮から逃げる。せっかく話し合いを求められたのにイヤー!と逃げる。…おまえの逃げ癖、鉄板になってきたな?…ま、俺はそんなヘタレなおまえがオモローだから嫌いじゃないけど」
「で、何の話だったのよ。あの様子だと戻ってこいみたいな?…竜王が嫁に逃げられたしがない旦那みたいでウケるんですけどぉー!」
「たぶん、婚約の経緯とか側妃云々の話でしょ」
「たぶん?…たぶんって何だ」
「………」
「…あれ?話終わったって言ってたけど。ひょっとして、話そのものすらしてねえわけ?」
「………」
しまった…。図星突かれて絶句する。
その通り。
残酷な事実に直面したくないばかりに、話なんか聞かないと拒絶したわけで。
実は、何の話し合いもしていない。
何も言えずに無言でいたが、豹牙は私の様子で何がどうだったかを察したらしい。
「おいおいおい。あちゃー」と、一言投げかけられた。
「何だなんだ。また、話し合いせずに逃げてきたカンジか?おいー」
「逃げただなんて…また、とか」
「だってそうだろ?竜王が側妃のところに、通えばイヤー!白龍や側妃に嫌味言われてイヤー!と、竜宮から逃げる。せっかく話し合いを求められたのにイヤー!と逃げる。…おまえの逃げ癖、鉄板になってきたな?…ま、俺はそんなヘタレなおまえがオモローだから嫌いじゃないけど」