婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
17.こんな私もヒーローになりたいの
♦︎♦︎♦︎
燃え盛る焚き火の炎を見つめながら、しばらく大声で泣いた。
物凄い汚い泣き声。令嬢失格なほど。
しかし、その直後から何故か、頭がボーッとしてグラグラとし出す。
そこら辺から、記憶が曖昧となった。
そして、いつの間にか眠ってしまい、夢を見た。
夢、というか…追想だ。
しつこいぐらい。
《羅沙、幸せになろう》
…しつこいぐらい、竜王様が登場する。
あぁ、この言葉を頂戴したあの時は。
まさか、こんな結果になるとは思ってなかっただろうに。
…幸せだった。
《羅沙が何も怖くなくなって、王領から出て本当に海を見たいと思ったら、俺が一緒に行くよ。連れてってあげる》
随分昔のことで、竜王様は忘れてしまったかもしれないけど。
実は私、忘れてなくて。
竜王領に嫁いだら、連れてってもらえるんじゃないかって、密かに期待してた。
海…。
結局、連れてって貰えなかったけど。
…まあ、このワガママあほ娘には見合った結果だったのかもしれない。
燃え盛る焚き火の炎を見つめながら、しばらく大声で泣いた。
物凄い汚い泣き声。令嬢失格なほど。
しかし、その直後から何故か、頭がボーッとしてグラグラとし出す。
そこら辺から、記憶が曖昧となった。
そして、いつの間にか眠ってしまい、夢を見た。
夢、というか…追想だ。
しつこいぐらい。
《羅沙、幸せになろう》
…しつこいぐらい、竜王様が登場する。
あぁ、この言葉を頂戴したあの時は。
まさか、こんな結果になるとは思ってなかっただろうに。
…幸せだった。
《羅沙が何も怖くなくなって、王領から出て本当に海を見たいと思ったら、俺が一緒に行くよ。連れてってあげる》
随分昔のことで、竜王様は忘れてしまったかもしれないけど。
実は私、忘れてなくて。
竜王領に嫁いだら、連れてってもらえるんじゃないかって、密かに期待してた。
海…。
結局、連れてって貰えなかったけど。
…まあ、このワガママあほ娘には見合った結果だったのかもしれない。