婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
21.公然ワイセツ事件?
♦︎♦︎♦︎
「どしたよ。急に喋んなくなったと思ったらずーんと落ち込んで」
「…うーん」
神術覚えて、ガーディアンになりたい。
…の、だけれども。
「いや…竜王様に、謝らなきゃならないよなぁ、って。…ほら、何も聞かずに逃げ出したから、たぶん怒ってるだろうなって」
現実を放置して、今この状態にあることには少しずつ気付いていて。
それがちょっと後ろめたくなってしまった。
すると、豹牙は「うわははは」と笑う。
「何だなんだ。おまえも罪悪感を感じるようになったのか」
「何それ。私を図太いみたいな言い方して」
「うははは」
そう言われてムッとしてしまうのは、実はそうだよな…と少しは思っていたから。
豹牙は椅子に肘を付きながら、ニヤニヤと楽しそうに私を見る。
「だったら、全身全霊込めて謝罪せねばならんな?」
「謝罪?」
「おう。謝罪。誠意を見せる謝罪、それは土下座」
「やっ!土下座!…そ、そこまで!」
「なーんも。人間界では当たり前のことだぜぃ?しかも、額を地面にぐりぐりと擦り付けるぐらいのなぁ?」
「そこまでするの…」
なんて非情な世界だ。人間界。
「どしたよ。急に喋んなくなったと思ったらずーんと落ち込んで」
「…うーん」
神術覚えて、ガーディアンになりたい。
…の、だけれども。
「いや…竜王様に、謝らなきゃならないよなぁ、って。…ほら、何も聞かずに逃げ出したから、たぶん怒ってるだろうなって」
現実を放置して、今この状態にあることには少しずつ気付いていて。
それがちょっと後ろめたくなってしまった。
すると、豹牙は「うわははは」と笑う。
「何だなんだ。おまえも罪悪感を感じるようになったのか」
「何それ。私を図太いみたいな言い方して」
「うははは」
そう言われてムッとしてしまうのは、実はそうだよな…と少しは思っていたから。
豹牙は椅子に肘を付きながら、ニヤニヤと楽しそうに私を見る。
「だったら、全身全霊込めて謝罪せねばならんな?」
「謝罪?」
「おう。謝罪。誠意を見せる謝罪、それは土下座」
「やっ!土下座!…そ、そこまで!」
「なーんも。人間界では当たり前のことだぜぃ?しかも、額を地面にぐりぐりと擦り付けるぐらいのなぁ?」
「そこまでするの…」
なんて非情な世界だ。人間界。