婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
23.【魔の森】での記憶
♦︎♦︎♦︎
「…イエェェェッ!気持ぢいいぃぃぃっ!」
「うわわわわ!」
広い広い湖面の真上を猛烈な速度で疾走する、私達を乗せた移動術式の陣。
また、この展開ですか。
二回目だからさぞ驚かない…と、思ったけど、でもやっぱりこの速度と風圧となった向かい風にはやはり驚かされる。
私達の際どい(…)朝の寸劇の最中に。
突然、いるはずのない人…竜王様が出現!
どうやら私を迎えに来たらしいのだけど、私はこれから武者修行をするために摩睺羅伽王領に行かねばならない。
しかし、全身全霊誠意の謝罪を見せたにも関わらず、竜王様には…反対された。
《ガーディアンになる?羅沙には無理に決まってるじゃないか!》
わかってはいたけど、そうはっきり言い切られるとやはり傷付いた。
さりげなく『おばか』と言われたし。
私はこの嫁入りの一件で、いかに自分がおばかであほでワガママ娘で至らないとわかった。
だから、そんな自分を脱ぎ捨てて成長したい。立派になりたい。
目標を持って精進したい。…そう思ったのに。
もう、竜王様なんて知りません。
「…イエェェェッ!気持ぢいいぃぃぃっ!」
「うわわわわ!」
広い広い湖面の真上を猛烈な速度で疾走する、私達を乗せた移動術式の陣。
また、この展開ですか。
二回目だからさぞ驚かない…と、思ったけど、でもやっぱりこの速度と風圧となった向かい風にはやはり驚かされる。
私達の際どい(…)朝の寸劇の最中に。
突然、いるはずのない人…竜王様が出現!
どうやら私を迎えに来たらしいのだけど、私はこれから武者修行をするために摩睺羅伽王領に行かねばならない。
しかし、全身全霊誠意の謝罪を見せたにも関わらず、竜王様には…反対された。
《ガーディアンになる?羅沙には無理に決まってるじゃないか!》
わかってはいたけど、そうはっきり言い切られるとやはり傷付いた。
さりげなく『おばか』と言われたし。
私はこの嫁入りの一件で、いかに自分がおばかであほでワガママ娘で至らないとわかった。
だから、そんな自分を脱ぎ捨てて成長したい。立派になりたい。
目標を持って精進したい。…そう思ったのに。
もう、竜王様なんて知りません。