婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
伍の巻 曰く付きの秘密(竜王視点)
24.【紅蓮の炎】
♦︎♦︎♦︎
『行くな羅沙!…そっちは【魔の森】だ!』
ーーーいったい、どこで間違えたのだろうか。
《竜王様、私は以前から貴方をお慕い想っておりました…》
それは灯台下暗しってヤツで…どうも君のことになると、俺は冷静な判断力を欠くらしい。
俺が、馬鹿だった。
……かつての旧友に『ポンコツ』と揶揄われたことを思い出す。
まさしく、そのものじゃないか。
そんな反省をしながらも、結界に押し潰されるという、結界の間違った使い方ともいえる、斬新な攻撃から逃れ。
急いで飛竜を喚んで、逃げた一行の後を追い、【魔の森】にやってきた。(言っとくけど、俺はストーカーじゃない)
駆け付けた【魔の森】では、森の中心部に磁場が発生している。
恐らくそこで、魔界からの連絡通路『紫の門』が、天界に侵攻したがる魔族の手によって故意に開いた。
しかし、そことは別に質の違う磁場が森の東で発生しているのが、上空から見ると特にわかる。
…嫌な予感がする。
三年前の凄惨な光景を思い出しながら、胸騒ぎを覚えていたが。
ーーー予感は的中した。
「…あああぁぁぁっっ!!」
「羅沙?!…あぁっ?!何なんだこりゃ!」
駆け付けた時には、既に遅かった。
『行くな羅沙!…そっちは【魔の森】だ!』
ーーーいったい、どこで間違えたのだろうか。
《竜王様、私は以前から貴方をお慕い想っておりました…》
それは灯台下暗しってヤツで…どうも君のことになると、俺は冷静な判断力を欠くらしい。
俺が、馬鹿だった。
……かつての旧友に『ポンコツ』と揶揄われたことを思い出す。
まさしく、そのものじゃないか。
そんな反省をしながらも、結界に押し潰されるという、結界の間違った使い方ともいえる、斬新な攻撃から逃れ。
急いで飛竜を喚んで、逃げた一行の後を追い、【魔の森】にやってきた。(言っとくけど、俺はストーカーじゃない)
駆け付けた【魔の森】では、森の中心部に磁場が発生している。
恐らくそこで、魔界からの連絡通路『紫の門』が、天界に侵攻したがる魔族の手によって故意に開いた。
しかし、そことは別に質の違う磁場が森の東で発生しているのが、上空から見ると特にわかる。
…嫌な予感がする。
三年前の凄惨な光景を思い出しながら、胸騒ぎを覚えていたが。
ーーー予感は的中した。
「…あああぁぁぁっっ!!」
「羅沙?!…あぁっ?!何なんだこりゃ!」
駆け付けた時には、既に遅かった。