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後宮入りした妾がバンバン死んで発見されるこの件。

間違いなく、黒闇天女が絡んでいるだろう。

天帝や黒闇天女、阿修羅王に不満を持った四将軍らや天部衆は独自に調査を始める。

しかし、その調査は難航し、その実態を明らかに出来ずにいた。



そうしている間にも、天帝は美しい若い女性を見つけては、どんどん後宮入りさせ、自分の妾にしてしまう。

それはもう手当たり次第、無理矢理といったところだ。

毘沙門天の処に身を寄せている吉祥天にも後宮入りが命じられた時には、自分の子と吉祥天の縁談を考えていた毘沙門天は大層お怒りになり、断固として拒否したという。

天界と四将軍の間に…決定的な軋轢が生じる。

そして、治世も混沌としていくのであった。



しかし、そんな中。

阿修羅王の娘に、天帝との縁談が持ち上がる。

また、後宮に妾が増える…。

…これが、のちに戦争を引き起こすきっかけとなるのだった。



阿修羅王の長女、名前は舎脂。

何を隠そう…後に現天帝と豹牙の母となる人だ。



そしてなんと、この縁談は、阿修羅王が積極的に持ちかけてきたものだった。

この混乱に乗じて、自分の地位を確固たる物とするために。