婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!

だが、舎脂によってその企みは暴かれる。

まさにここからが、戦争の始まりであった。



女にうつつを抜かし、天界を統治する気のない天帝。

そうなるように仕組んだ、天帝の座が欲しい阿修羅王と若い女を喰らい続ける黒闇天女。

天帝をその座から引き摺り下ろし、何としてもこの三人を討つ。



これが、この天界史上最も大きな事変。

帝釈天、四将軍との連合軍による謀反、クーデター。



だが、皆んな余程頭にきていたのか、反天帝連合軍の数が半端じゃない。

将軍配下の八部衆は、阿修羅族以外全員連合軍に付いた。

そりゃそうだ。天帝が公務を疎かにしたおかげで魔族討伐の数が急激に増えて、八部衆の一族らは飛んだ目に合っていたのだから。



戦局は最初から、連合軍有利で進んでいく。

帝釈天によって阿修羅王が破られると(本当に娘の言いなりで父を斬ってしまった…)舎脂の兄により阿修羅族は降伏宣言。

その刃が天帝の首に到達するまでに、大して時間を要さなかった。

帝釈天や四将軍、先の配下に囲まれて天帝は泣いて許しを乞うも、天帝の首を獲らねば黒闇天女を失墜させることが出来ない。

< 352 / 440 >

この作品をシェア

pagetop