婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
何で何で何で。何があってこんな体勢になっちゃってるの!
何があったか思い出せない。何で肝心なところ思い出せないの!
彼の腕の中であわあわしていると、目の前には「いよー!おつかれ!」と、豹牙が陽気に手を振っている。
「羅沙ちゃん、お目覚め」
「ち、ちょと、何がどうなったの!……あ、魔族、魔族は?!わ、私っ」
豹牙の顔を見て、頭の中が少しずつ整理されていく。
人型魔族に遭遇して、稀少種魔族にやられそうになって…そうだそうだ。
しかし、この状態を見ると、結果がわかる。撃退出来たのだと。
「ダイジョブダイジョブ!危ないところを、駆け付けた竜王に助けてもろたのだ」
「え!竜王様が?」
そう言われた竜王様は「まあ…」と、少し微妙な表情を浮かべる。
これはこれは…また、お粗末なことを!
「す、すみません、竜王様…私が不甲斐ないばかりに」
「そ、そんなことない!」
自分の至らなさを痛感し、シュンとしてしまう。力及ばなかった…。
そんなことない?…ありますよ!