婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
だが、その姿を見た私は、驚愕のあまり心の中で『えぇっ!』と叫び。
恐怖に凍りついた。
彼らの姿を目にした竜王様も固まる。「やべっ…」と、バツの悪そうな顔をしながら。
姿を現した彼らは、三人揃って目を釣り上げていて、その竜王様に詰め寄り始めた。
「王!勘弁してくれよ!何してんの!何遊んじゃってんの?!」
竜王様の従兄であり、特命の黄龍様。
「朝になったら善見城から消えてて、心臓止まるかと思いましたよ!竜王様ぁっ!しかも、探すの時間かかったじゃないですかぁっ!」
竜族神術騎士団長の青龍様。
「ようやく見つけたと思ったら、こんなところで…何をしてるんですか!」
あわわ…そして、私の恐れる白龍様。
恐れる…いいえ、誇れる竜王様らの側近の方々!
どうしてこんなところに…!
って、恐らく竜王様は、私を探しに一人でやってきたのだろう。
有能な側近らを善見城に置き去りにして…!
「あ、そうそう。そこでバッタリ出くわしたので、連れてきたのですわー。竜王、探されてたわよーって。うひゃー」
豹牙、やはり貴方ですか。
空気も読まず、何の悪びれもなく…。