婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
隅の方で一人勝手に真っ青になっていた私だが、白龍様と目が合った途端、更にギロッと睨まれた。
わ、わわっ!この人、やっぱり恐いぃぃっ!
恐怖を植え付けられ、思わず後退してしまう。
私をおもいっきり睨み付けた後、白龍様は今一度竜王様に問い掛けた。
「王、こんなところで何をされているのですか?」
「な、何してるって…」と、話し始めようとした竜王様だが、弁解の余地を与えられないぐらい、側近の三人は一気に畳み掛け始めた。
「あんたねー!竜王の身分でありながら勝手な行動取っちゃダメだっつーの!しかも単身フラッと善見城出るなんてさ!大騒ぎだよ!」
「竜王様は神術に長けて敵なしとは重々承知ですが!万が一、万が一があるのですよ!せめて私めでも護衛をつけて脱走して下さい!」
「青龍!脱走を肯定するのはおやめなさい!…王ともあろうものが、もう昔のようにフラフラしてはいけないと口を酸っぱくして言い続けてきたではありませんか!なのに…公務はどうされるおつもりですか!」
皆様、間髪入れず容赦がありません。
竜王様、たじたじ。