婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!
6.身に覚え無し登城命令
♦︎♦︎♦︎
『海、見てみたいなぁ…』
何年か前のお話。
お兄様たちの話を耳にして、想像を膨らませ心が躍る。
どうやら、竜王領には『海』というものがあるらしい。
『海』とは、陸地以外の部分で海水という水で満たされているらしい。基本、美しい碧色をしているが、太陽の光によってはその色を変えるとも。
夜叉王領の広大な大地のように、水の大地がどこまでも果てなく続くその壮大さと美しさは、心を奪われるほどとか。
自王領から出ることのない私は、海を見たことがなかった。
…心を奪われるほどの美しさって、どれほどの物か。
そんな好奇心だけで思わず口にしてしまったのが、先の言葉だ。
『羅沙は海を見たことが無いの?』
竜王様は『ホント?』と私の顔を見て問う。モジモジしながらも頷いた。
『じゃあ羅沙もうちの王領に来る?俺が案内する!』
『え…』
それは、ちょっと…。
『………』
『…え?何か、ダメだった?』
黙り込んでしまった私に、竜王様は首を傾げたが、すぐに思い出したように『…あ、そうか』と呟いた。
『海、見てみたいなぁ…』
何年か前のお話。
お兄様たちの話を耳にして、想像を膨らませ心が躍る。
どうやら、竜王領には『海』というものがあるらしい。
『海』とは、陸地以外の部分で海水という水で満たされているらしい。基本、美しい碧色をしているが、太陽の光によってはその色を変えるとも。
夜叉王領の広大な大地のように、水の大地がどこまでも果てなく続くその壮大さと美しさは、心を奪われるほどとか。
自王領から出ることのない私は、海を見たことがなかった。
…心を奪われるほどの美しさって、どれほどの物か。
そんな好奇心だけで思わず口にしてしまったのが、先の言葉だ。
『羅沙は海を見たことが無いの?』
竜王様は『ホント?』と私の顔を見て問う。モジモジしながらも頷いた。
『じゃあ羅沙もうちの王領に来る?俺が案内する!』
『え…』
それは、ちょっと…。
『………』
『…え?何か、ダメだった?』
黙り込んでしまった私に、竜王様は首を傾げたが、すぐに思い出したように『…あ、そうか』と呟いた。