大好きだった
『壮夏、またね!』
『うん、またね』
これが日常だった。
私は彼が大好きなんだ。
私は背を向けて歩き出した。
『あぶない、春花っ!』
『えっ……?』
キィーーーッッッ!!
不快な、ブレーキの音が響く。
『あっ!』
ドンッ
でも、私は生きていた。
急いで、後ろをふりかえるとそこには見たこともない壮夏の姿があった。
『そ……うか……?』
返事はない。
『えっ…?嘘でしょ壮夏ぁ!返事して!』
そんな、私の言葉にピクリとも反応しない。
やがて、救急車がやって来て壮夏は運ばれて言った。
そして、壮夏は亡くなった……。
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