恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「なんだよ。お前。なんか気持ち悪りぃし。何笑ってんだよ?」
え?わたしニヤついてた?
はずかしい…
そして、赤くなって下向いてしまう。
「だからなんだよ?今度は照れてんのかよ。」
「だって…碧斗が食べるとこ…見ると自然に笑っちゃうっていうか…」
「は?」
「悪い意味じゃなくてね…好きなの…」
「え?」
碧斗がちょっとびっくりしてガタッと椅子から立ち上がった。
あ、ダメだ。誤解するよね。この言い方だと。
「好きっていうのは、碧斗の食べるのがってことだよ。愛とか恋とかじゃないからねっ!」
ちゃんと否定しとかないと。
そしたら碧斗が…突然、ガタンと椅子に座った。
「お、おう。そんなことわかってるよ。」
それで、
碧斗が今度は赤くなって下向いてしまった。
ヤバイ…わたしなんかが好きだと碧斗が勘違いしちゃ…また仲悪くなっちゃうとこだった。
だいたい碧斗はわたしのことなんてタイプじゃないんだから…
ヤバイヤバイ…。