恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!


碧斗?

碧斗…どこ行くの?

やだ…わたしを放ってかないで…


「助けて…碧斗…」

「ここにいるぞ。いつでも助けてやる…」


碧斗の声がして…
安心して…

わたしはまた…眠った…。



……



どれくらい眠っていたのか…わからないけど…ふと…目が覚めたわたしは…
目の前に碧斗のフワッとした髪があるのに気づいた。

「碧斗…?」

声に出してしまったらしい。

碧斗の髪が少しずつ動いて…碧斗が顔を上げた。

なんとなく病室らしい。
碧斗は…制服だ…

わたしは確か…コンビニ前で…暴走バイクとぶつかったはずで…

今ここにいる…ってことは生きてるんだ?よね?

< 141 / 255 >

この作品をシェア

pagetop