恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
際どい会話に面食らうわたし…。
まだ、そんなこと…全く考えられないや…。

「杏には刺激強すぎた?」

2人でクスクス笑いあってる。

最近は3人でいつも中庭でご飯食べる。
ほとんど日課…みたいなもん。

食べ終えた頃に向こうでボール蹴って遊んでたアスリートクラスの人たちの中から京太郎が抜けてやってきた。

「杏。今日帰り僕も一緒に帰るよ。」

「部活ないの?」

「うん。急遽。体育館使えなくなったらしいんだ。」

「うん。じゃあ。帰りにね。」


そして京太郎が去っていくと、意味ありげな目で見る2人。

「また…2人で帰るといろいろうわさんなるよ。」

「うん。わかってる…けど…」

けど。わたしにとっては京太郎は同じ境遇の…なんか分かり合える…同志みたいなもので、特に男女の感情はない。

京太郎もそうだと思ってるんだけど…

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