恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
5.運命の1日
~白波瀬杏side~

あまりのことに泣きそうになった。
もうどうしたらいいのかわからなくなってた。

こんなんじゃ…瀬田さんとこにも…行けないし…
かと言って…家に帰ったら碧斗と会うのもつらい…

突然のことだった。

『帰る前に話あるから校舎裏で待ってて』

とLINEをくれた京太郎に何の疑いもせず、校舎裏で待ってたわたし。

ら、突然のハグ…
戸惑ってたら唇を重ねられた。

何?何が起きたの?

よくわかんなくて固まってたら、京太郎が

「やっぱり、忘れられないよ。考えてくれないかな?僕のことも…」

と言う…

「京太郎…ひどい…なんでこんなこと…」

思わず涙が出てきた。

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