恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「俺が告ることにした!」


碧斗の瞳は真剣だった。


「杏…好きだ。」


………


碧斗…ほんとなの?
今の話…
ほんとにほんとに…そんなにわたしのこと考えてくれてたの?

「杏が…俺をどう思ってんのかなんて…わかんねー。けど…俺はお前が好きだ。世界に槍が降ったってその気持ちだけは揺るがねー。」

真剣な碧斗の眼差しが…まっすぐわたしに向けられてる。

あーほんとなんだ…
今まで…ずっと碧斗はわたしを…守ってくれてたんだ…

それにずっと…わたしは身を委ねて…守られてることにも気づかずに…

好きって自分の気持ちにも気づかずに…


ずっと…


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