恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「碧斗…わたし…ずっとわかってなかった…」

「え?」

「鈍感だから…超がつくくらいドジだし…バカだし…何も…気づいてなかったの…」

碧斗は不思議そうな表情で、わたしをずっと…見つめてて…

「碧斗のこと…好きだってことに…」

「え?」

碧斗の顔が…信じられないものでも見るような表情になった。

「碧斗をこんなにも必要としてることに…」

「杏…」

「碧斗…好き。」

言葉にすると…わたしの中で碧斗への想いが溢れはじめてくる。

「碧斗のこと全部…大好き…」

「ほんとにほんとに…」

そこまで言ったところで…碧斗がわたしをガバッと抱きしめた。

「杏。ほんとなんだな。」

そして…わたしを抱きしめる腕に力を込める。

「ウソみたいだ。杏が俺の腕の中にいるなんて…夢みたいだ。」

だきしてめてくれてる碧斗の腕の中はあったかくて気持ち良くて…

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