本当にこんな私でいいですか?
川上先生の好感触に、息をなで下ろす。

「よかったらこれ。差し出がましいようですが、デジタル耳栓の説明を冊子にまとめてみました。

良かったら使ってください」


千尋ちゃんにも分かりやすいように、イラストがほとんどでひらがなのミニミニ冊子作った。


完全な自己満足だけど、こんな私でもいつか誰かの心に残ればなって思っている。

『すごい!よく出来てる冊子だ。

何もわかんない俺がでもすごく分かりやすい』


結果的にこの冊子とデジタル耳栓は、園長先生・お母さんの許可のもと千尋ちゃんに渡され、無事出場する予定の運動会の種目にみんなと一緒に参加できた。



私は感動でいっぱいで翌日川上先生からもらった写真を見ながら、思い出のアルバムに保存された。


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