本当にこんな私でいいですか?
「あの~、お疲れ様です」

めちゃくちゃ今さら感があるものの、川上先生に会うのが今日が始めてだなと思いながら、挨拶をする。


『お疲れ様、ってか今さら?』

「ですよね……」

先輩が退散しまってからというもの、物凄く気まずい!

それは川上先生もそうだったと思う。

『ごめん、盗み聞きするつもりはなかったんだけど、入るタイミングを完全に見失っていたというか……。』


「逆にすみません。なんかここでこんな話をしてたら、駄目ですよね。今後、職場に私情を持ち込まないようにしますので」


ただただ私はペコペコと頭を下げた。そもそも、事の発端は私にあるのだから。

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