番外編 冷徹皇太子の愛され妃
「俺はこの手で優秀な騎士を殺めるようなことはしたくない」
「え?」
「なんでもない」
こんなことで、彼女の楽しみのひとつを制限してしまうなんて、自分は狭い男だ、とも思う。でも、それでも構わない。フィラーナをそんな風に見てもいいのはこの自分だけだ。
「もう寝るぞ」
ウォルフレッドの声と同時に、フィラーナの身体が浮く。抱き上げたまま彼が向かうのは、奥にある寝台。
ゆっくりとフィラーナの身体を寝台に下ろす。
「そういえば、騎士団の話で思い出した」
彼女を組み敷いたまま、ウォルフレッドは口を開いた。
「お前の実家、エヴェレット家の騎士でお前に剣術を指導した者の名は……」
「クリストファーよ」
「あぁ、そうだった。彼は優秀な師匠なんだろうな。もし会う機会があれば、俺から礼を言いたい」
「どうして?」
「お前を鍛えすぎて筋骨隆々な女騎士に育てなかったことをだ。おかげで、お前の柔らかい身体を堪能できている」
「や、やだ、そんなこと、改まってお礼を言うものじゃないわ、恥ずかしいじゃな……んんっ」
焦るフィラーナの唇にウォルフレッドのそれが重なる。
次第に深くなる甘い口づけにフィラーナが気を取られている間に、ウォルフレッドは慣れた手つきで彼女の夜着を脱がしていく。
「え?」
「なんでもない」
こんなことで、彼女の楽しみのひとつを制限してしまうなんて、自分は狭い男だ、とも思う。でも、それでも構わない。フィラーナをそんな風に見てもいいのはこの自分だけだ。
「もう寝るぞ」
ウォルフレッドの声と同時に、フィラーナの身体が浮く。抱き上げたまま彼が向かうのは、奥にある寝台。
ゆっくりとフィラーナの身体を寝台に下ろす。
「そういえば、騎士団の話で思い出した」
彼女を組み敷いたまま、ウォルフレッドは口を開いた。
「お前の実家、エヴェレット家の騎士でお前に剣術を指導した者の名は……」
「クリストファーよ」
「あぁ、そうだった。彼は優秀な師匠なんだろうな。もし会う機会があれば、俺から礼を言いたい」
「どうして?」
「お前を鍛えすぎて筋骨隆々な女騎士に育てなかったことをだ。おかげで、お前の柔らかい身体を堪能できている」
「や、やだ、そんなこと、改まってお礼を言うものじゃないわ、恥ずかしいじゃな……んんっ」
焦るフィラーナの唇にウォルフレッドのそれが重なる。
次第に深くなる甘い口づけにフィラーナが気を取られている間に、ウォルフレッドは慣れた手つきで彼女の夜着を脱がしていく。