君色に染まる
唇が離れ、センセの顔が見れなくて、視線を逸らした。
少女漫画とかでよくあるやつをやろうとして、やられるなんて、かっこ悪いとしか言いようがない。
「何を言っているの。市原君は最高にかっこいいわ。その格好も似合ってる」
センセは微笑み、俺から離れた。
そのままどこかに行ってしまったけれど、追いかけることが出来なかった。
唐突に俺が子供だと思い知らされた。
俺が気にしていたことも、フォローされた。
心臓が、うるさい。
「おい、生徒会長。お前がいないからパーティーが始まらない……って、翔太めちゃくちゃ顔赤いけど、風邪か?」
警官の格好をした亮介が呼びに来た。
他人から見てもわかるくらい、なのか。
これは絶対にしばらく落ち着かない。
「……いや、大丈夫だ。パーティーを始めよう」
食堂に戻り、パーティー開始の挨拶をした。
正直パーティーどころではなかったが、パーティーは滞りなく進み、参加者のいい笑顔で終了した。
◇
「お疲れ様」
仕上げの掃除をしていたら、センセが入ってきた。
……顔が見れない。
すると、小さな笑い声が聞こえた。
「あんなに余裕たっぷりだった市原君とは思えない」
言葉はなんだか気に入らないけど、俺が見たかった笑顔が見れたから、プラマイゼロってことにする。
少女漫画とかでよくあるやつをやろうとして、やられるなんて、かっこ悪いとしか言いようがない。
「何を言っているの。市原君は最高にかっこいいわ。その格好も似合ってる」
センセは微笑み、俺から離れた。
そのままどこかに行ってしまったけれど、追いかけることが出来なかった。
唐突に俺が子供だと思い知らされた。
俺が気にしていたことも、フォローされた。
心臓が、うるさい。
「おい、生徒会長。お前がいないからパーティーが始まらない……って、翔太めちゃくちゃ顔赤いけど、風邪か?」
警官の格好をした亮介が呼びに来た。
他人から見てもわかるくらい、なのか。
これは絶対にしばらく落ち着かない。
「……いや、大丈夫だ。パーティーを始めよう」
食堂に戻り、パーティー開始の挨拶をした。
正直パーティーどころではなかったが、パーティーは滞りなく進み、参加者のいい笑顔で終了した。
◇
「お疲れ様」
仕上げの掃除をしていたら、センセが入ってきた。
……顔が見れない。
すると、小さな笑い声が聞こえた。
「あんなに余裕たっぷりだった市原君とは思えない」
言葉はなんだか気に入らないけど、俺が見たかった笑顔が見れたから、プラマイゼロってことにする。