伝わらなかったあの日の想い
「そういえば、昔も2人で月を眺めたこと
あったな。」

賢吾が懐かしそうに呟く。

「昔?」

って、高2の時のこと?

「そ。
俺が決死の告白をして玉砕した時のこと。」

「は!?
いつ!?」

「高2の文化祭の時?」

「はぁ!?
だって、あれは、賢吾が!!」

ありえない。
なんでそうなってるの?

だって、あの時……
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