君色に染められて
シルバーのリングが付いたネックレス。
「……慣れてるのね」
流れるように、プレゼントされた。
気付かなかった。
きっと彼は、何度も私以外の誰かにプレゼントしてきたのだろう。
「……姉にどうプレゼントされたいか聞いて、姉で練習したので」
市原君は顔を真っ赤にして教えてくれた。
「本当は言いたくなかったけど、センセ勘違いしてそうだったから」
そんなにわかりやすかっただろうか。
素直に顔に出してしまっていたのだと、恥ずかしくなる。
「……ありがとう、市原君」
「どういたしまして」
プレゼント渡しに成功したことが嬉しかったのか、市原君は無邪気に笑った。
「……ちょっと待ってて」
私は食堂に戻り、プレゼント置き場から明らかに別物のプレゼントを取る。
廊下に出て、袋から中身を取り出す。
袋のまま渡しても良かったけど、市原君がしてくれたように付けてあげたいと思った。
目の前に立って、紺色のマフラーを市原君の首に巻く。
「私からの、クリスマスプレゼント」
市原君はそのマフラーで口元を隠した。
「……ありがとうございます。好きな人からのプレゼントって、こんなに嬉しいんですね」
ストレートに言葉にされると、こっちまで照れる。
「……慣れてるのね」
流れるように、プレゼントされた。
気付かなかった。
きっと彼は、何度も私以外の誰かにプレゼントしてきたのだろう。
「……姉にどうプレゼントされたいか聞いて、姉で練習したので」
市原君は顔を真っ赤にして教えてくれた。
「本当は言いたくなかったけど、センセ勘違いしてそうだったから」
そんなにわかりやすかっただろうか。
素直に顔に出してしまっていたのだと、恥ずかしくなる。
「……ありがとう、市原君」
「どういたしまして」
プレゼント渡しに成功したことが嬉しかったのか、市原君は無邪気に笑った。
「……ちょっと待ってて」
私は食堂に戻り、プレゼント置き場から明らかに別物のプレゼントを取る。
廊下に出て、袋から中身を取り出す。
袋のまま渡しても良かったけど、市原君がしてくれたように付けてあげたいと思った。
目の前に立って、紺色のマフラーを市原君の首に巻く。
「私からの、クリスマスプレゼント」
市原君はそのマフラーで口元を隠した。
「……ありがとうございます。好きな人からのプレゼントって、こんなに嬉しいんですね」
ストレートに言葉にされると、こっちまで照れる。